私たちは、普段、当たり前のように毎日の食事をしています。この習慣は、生まれてからずっと続いてきたはずです。もちろん、風邪や何かの病気で食べることのできない状態のときもあるのですが、基本的には1年365日、1日に3食の食事をしています。 私たちの内臓は1日も休むことなく、毎日毎日私たちの食欲の後始末に追われています。仕事に休日はありますが、内蔵には休日はありません。
内臓は、確実に疲れています。
そして時々、“私たちにも休みをくれ〜”とシグナルを送ることがあります。それが、風邪、疲労、食欲不振、便秘、冷え、肌荒れなどの症状として現れるのです。
断食を行う目的の1つに、内臓の休養と修復があります。
断食を行うと、当然、内臓は食べ物を消化・代謝する仕事がなくなるので暇になります。暇をもてあました働き者の内臓は、内臓自身のメンテナンスを始めて内蔵を修復していきます。また、断食中は、脂肪だけでなく筋肉や臓器(脳、心臓を除く)の弱い細胞もエネルギーとして燃焼し、断食後に再生されるため、断食をすると生まれ変わることができるとも言われています。
では、何日間も食べないで健康上の問題はないのでしょうか。
実は、人間は3週間食べなくても健康に問題はないと言われています。なぜならば、人類の歴史は飢餓との戦いでもありました。日本に限った話で言えば、食べ物が安定供給され始めたのは最近の50年ほどの話です。人間は、それまでの数十万年間の長い間、食べ物のない時代を生き抜いてきました。
そのころの記憶は、私たちの遺伝子に深く刻み込まれ、食べ物がなくても生きていける能力を持つようになったのです。
人間の体は、食べ物がないときには、子孫を残す遺伝子より、延命の遺伝子が活性化するといわれています。
人間は、食べなくては生きてはいけません。食べ物を食べないことは人間にとっては大変な危機的状態です。
断食中の人間の体は、必死になって生き延びよう、生き延びようと体の眠っていた機能までも呼び覚まし、総動員で延命に勤めます。
断食とは、体の中に小さな危機的状況を作り出し、大きな自己治癒力を覚醒させる健康法なのです。
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